ほぐしながらも異性の施術で特に気をつけるべきドレーピング(タオルワーク)
中国式整体サロンには「がっつり力強くほぐしてほしい!」と力強さを求めるお客さんが多く訪れます。私は元々〈力強くほぐす施術〉は得意なほうではありませんでした。でも男性ではオイルマッサージをやらせてくれるサロンは滅多にありませんから、仕方なく中国式の整体サロンにも勤務していたのです。
私以外のスタッフは全員 中国人。
日本人として孤軍奮闘していた私が編み出した手技が写真のワザ。立ち位置の反対側の(お客様の)腰に肘を当てて、自分のほうへ引き付けるように圧を掛ける…凝り固まっている腰には、これぐらい強引に押圧しないと効かないのです!
指圧だけでほぐそうとしていたら指が壊れます! ごつい身体した男性客も多かったですからね。
現在は女性限定で「流す」オイルトリートメントだけ担当していますから、非力な私でもこなしていけるのです。
❀ Draping ❀
Draping(ドレーピング)‥‥施術の際にクライアント(お客様)の身体をタオルやシーツで覆う作業を指した用語です。日本では「タオルワーク」という言葉を用いるのが一般的ですが「ドレーピング」が正式な専門用語だそうです。
整体店やもみほぐし店では(写真のように)全身をタオルで覆って、タオルの上から押圧するやり方が基本です。現在の当店ココパイでも、オイルを塗布させていただく前には タオルの上からほぐさせていただいております。
オイルトリートメントではクライアントが裸になります。
特に異性のクライアントに対する施術の際は、ドレーピングによって「施術で触れる範囲はここまで」と示す事が出来る訳です。施術する肉体的な境界線{施術者がクライアントに触れる範囲}を示して お互いの意図の安全性を確認する役割がドレーピングには あるのです。
ココパイでも、施術の前に「どこまで触れても良いか」という確認・意思疎通は欠かさず これからも継続していく所存でおります。